リンカーン大統領暗殺事件

Assassination of Abraham Lincoln


発生日時:1865年4月14日 22時15分
発生場所:米国ワシントンD.C. フォード劇場
被害者:エイブラハム・リンカーン氏 56歳 男性 アメリカ合衆国 第16代大統領 
実行犯:ジョン・ウィルクス・ブース氏 26歳 男性 舞台俳優
凶器:.44口径 パーカッションロック式ピストル(フィラデルフィア・デリンジャー)


総司令官の降伏により北軍の勝利が目前となった時、南軍の支持者であるジョン・ウィルクス・ブース氏は、ルイス・パウエル氏、ジョージ・アツェロット氏、デイヴィッド・ヘロルド氏の3名と共に、大統領及び副大統領と国務長官の暗殺を謀る。


事件当日の20時25分、10番街のフォード劇場へと訪れたリンカーン大統領夫妻は予定通りのボックス席に着き、名女優ローラ・キーン出演の舞台を観劇。


ブース氏は、ボックス席へ入るドアに予め開けておいた小さな覗き穴からタイミングを図り、22時15分に侵入、背後から大統領の頭部に向けて拳銃を発砲し「Sic Semper Tyrannis(暴君に死を)」を捨て台詞に逃亡した。


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写真:Philadelphia Deringer / .44 Percussion Lock Pistol


近くの特等席から大統領のもとへと医師のチャールズ・リール氏が駆け寄った時、まだ呼吸はあるものの弾丸は脳まで達しており、約9時間後の翌朝7時22分、運ばれた通り向かいの民宿(ピーターセン・ハウス)内にて死亡が確認された。


パウエル氏ら共謀者3名の犯行は未遂に終わったが、間も無く逮捕され絞首刑に。また実行犯であるブース氏も凡そ2週間後、納屋に隠れていたところを発見、連邦軍によって射殺された。


動画:筆者が撃つ!.45口径のダブルデリンジャー


この事件の凶器となったフィラデルフィア・デリンジャーは、黒色火薬を使用する先込め式の.44口径パーカッションロック(キャップロック)ピストルであり、上記動画のような現代に愛称で呼ばれる「デリンジャー(及びダブルデリンジャー)」とは全く別物だ。



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