Terminology of Guns
【ファイアリングピン|Firing Pin】
撃針(げきしん)のこと。発砲するために弾薬底面の雷管を突く部品。
【ファイアリングピンマーク|Firing Pin Mark】
撃針痕(げきしんこん)。発砲時に撃針で突くことにより雷管にできる凹み痕のこと。
【ファクトリーアモ|Factory Ammo】
工場出荷、もしくは新品の弾薬のこと。Factory Ammunition(ファクトリーアミュニション)。
【ファクトリーロード|Factory Load】
常装弾(じょうそうだん)。新品、もしくは発射薬の質量を規定値通りに入れた弾薬のこと。
【ファーストショット|First Shot】
初矢(しょや)のこと。銃身が2連のショットガンで1発目の発射もしくはその弾薬を指す。
【ファニング|Fanning】
シングルアクションのリボルバーで早撃ちをする方法で、トリガーを引いたままもう一方の手でハンマーを弾くように起こす。Fanning Shot(ファニングショット)。
【フィオッキ|Fiocchi】
1876年にイタリアで設立された弾薬メーカー。
【フィード|Feed】
給弾(きゅうだん)のこと。弾薬を弾倉から薬室へと送り込む(供給する)。
【フィードカバー|Feed Cover】
機関銃の、ベルト給弾(フィード)を行う機関部のカバー。簡単にCover(カバー)ともいう。
【フィードトレイ|Feed Tray】
機関銃で、給弾(フィード)のためにベルト式の弾薬を乗せる部位。
【フィードリップ|Feed Lip】
弾倉の給弾口(きゅうだんぐち)のこと。別称Magazine Lip(マガジンリップ)。
【フィンガーオントリガーガード】
Finger on Trigger Guard(フィンガー・オン・トリガーガード)。ハンドガングリップの一つで、サポートハンドの人差し指をトリガーガードの前面に掛ける握り方。
【フィンガーグルーブ|Finger Groove】
銃のグリップに設けている指に合わせた溝(グルーブ)のこと。別称Finger Channel(フィンガーチャンネル)。
【フィンガーレスト|Finger Rest】
主に小型な自動拳銃のグリップを延長するように弾倉の下部に取り付けられた部品をいう。
【フェデラル|Federal】
アメリカの弾薬メーカー。Federal Premium Ammunition(フェデラル・プレミアム・アミュニション)。
【フェニックス|Phoenix】
アメリカの銃器メーカー、Phoenix Arms(フェニックスアームズ)社のこと。
【フォアアーム|Forearm】
ライフルやマシンガンなどの前方を保持するための部位。別称ハンドガード。
【フォアエンド|Fore End】
先台(さきだい)のこと。銃の前方、銃身の下部を支えるための部位。別称フォアストック。
【フォアグリップ|Fore Grip】
銃前方の握り、主にハンドガード部に取り付けたグリップのことをいう。
【フォアストック|Fore Stock】
先台(さきだい)のこと。銃の前方、銃身の下部を支えるための部位。別称フォアエンド。
【フォールディングストック|Folding Stock】
折りたたみ式の銃床(じゅうしょう)のこと。
【伏射|ふくしゃ】
Prone(プローン)又はProne Position(プローンポジション)。伏せた(寝た)状態での射撃姿勢のこと。
【ブース|Booth】
ディバイダー(間仕切り)で区切られた射撃を行う空間。
【ブッシュマスター|Bushmaster】
1973年にアメリカで設立した銃器メーカー。
【不発|ふはつ】
Misfire(ミスファイアー)。トリガーを引いて撃針が雷管を突いたが発砲に至らないこと。また先込め式の銃では主に、点火薬や発射薬への引火に失敗すること。
【プライマー|Primer】
雷管(らいかん)のこと。主にセンターファイアー弾薬の底面に埋め込んだ起爆薬入りの部品を指す。
【プライミングパウダー|Priming Powder】
主に古式銃で使用する点火薬(てんかやく)のことを指す。
【プライミングミクスチュア|Priming Mixture】
雷管内部の起爆薬(きばくやく)及び起爆剤(きばくざい)のこと。別称Priming Compound(プライミングコンパウンド)。
【フラスコ|Flask】
黒色火薬を注ぎ易く、また携行するための容器。Powder Flask(パウダーフラスコ)。
【プラスピー|+P】
Plus Pressure(プラスプレッシャー)の省略表記。通常(常装弾)よりも発射薬の質量が多く高圧力な弾薬で、強装弾のこと。さらに高圧なものを「+P+」と表記することもある。
【プラスワン|+1】
装弾数の記載において、弾倉の容量の他に銃の薬室へも1発込めておけることを表す。
【ブラックタロン|Black Talon】
ホローポイント弾薬の一種。黒色にコーティング(ルバロックス)された被甲は凹みの内側まで及び、着弾時に外側へかぎ爪の様に広がる。
【ブラックパウダー|Black Powder】
黒色火薬(こくしょくかやく)のこと。現代使用されている無煙火薬に比べてエネルギーが低く、発砲時には多くの煙を発する。
【フラッシュハイダー|Flash Hider】
消炎器(しょうえんき)のこと。発砲時に銃口から発生する炎を抑えるために取り付ける部品。別称フラッシュサプレッサー。
【フラッシュホール|Flash Hole】
弾薬において、雷管の火を発射薬に伝えるために薬莢内側に空けられた穴のこと。また古式銃において、点火薬の火を発射薬へと通すために銃本体に空けられた穴のこともいい、それを日本語では火穴(ひあな)や点火孔(てんかこう)など、いくつかの呼び方がある。
【フラットノーズ|Flat Nose】
先端(鼻先)を平らな形状にした弾丸のことで、フラットポイント(Flat Point)と同義。先端の丸いラウンドノーズよりも衝突面積が大きくなる。
【フラットポイント|Flat Point】
先端を平らな形状にした弾丸で、フラットノーズ(Flat Nose)と同義。
【フランキ|Franchi】
1868年にイタリアで設立された銃器メーカー。
【ブランクカートリッジ|Blank Cartridge】
空包(くうほう)のこと。弾丸を装着せずに、空撃ち用に調整した火薬と雷管が込められた薬莢。火薬がこぼれないように薬莢の口をすぼめるか他の素材でフタをしている。
【ブランダーバス|Blunderbuss】
ラッパ銃(らっぱじゅう)のこと。先込め式銃で、銃口がラッパの様に広がったもの。
【フリズン|Frizzen】
フリントロック式の銃で、火花を発生させるために火打ち石を当てる金属部品のこと。火蓋(ひぶた)と一体になっている。
【ブリーチ|Breech】
銃身の後端のことで、薬室にあたる部位。
【ブリーチフェイス|Breech Face】
ブリーチブロックの先端、弾薬の後部を押さえている面を指す。
【ブリーチブロック|Breech Block】
遊底(ゆうてい)。弾薬の後部を押さえ、薬室の閉鎖と開放を行う部品又は部位のこと。別称Bolt(ボルト)。
【ブリーチローディング|Breech Loading】
元込め式(もとごめしき)又は後装式(こうそうしき)の銃のこと。先込め式が銃口から弾薬を込めるのに対し、元込め式は銃身の後から弾薬を込める。別称Breech Loader(ブリーチローダー)。
【プリンキング|Plinking】
遊びで行う標的射撃のこと。的にする物やルールなどに捕われない。
【フリンチング|Flinching】
尻込みするという意味の言葉で、主に反動を受ける恐怖心や身体の自然な反応から力み、撃発時に銃がブレてしまうことをいう。
【フリントロック式|Flintlock】
火打ち石式(ひうちいししき)のことで、古い先込め式銃の点火方式の一つ。燧石式(ひうちいししき)とも書く。
【フルオートマチック|Full Automatic】
トリガーを引いたままで連続発射が可能な機構をいう。
【フルコック|Full Cock】
撃鉄(ハンマー)を起こし切ること。銃によってはハーフコック(半起こし)の状態にできるものもあるため、この言葉がある。
【フルーテッドシリンダー|Fluted Cylinder】
回転式拳銃で、シリンダーの外面に溝(フルート)が設けられているもの。溝が無く強度の高いUnfluted Cylinder(アンフルーテッドシリンダー)に比べて軽量化が図れる。
【フルーテッドバレル|Fluted Barrel】
放熱や軽量のために、外面に溝(フルート)が設けられている銃身のこと。
【ブルパップ|Bullpup】
主にライフルなどで、機関部をグリップよりも後方のストック内に収めたモデルのこと。ブルパップ式。
【ブルバレル|Bull Barrel】
射撃精度や強度を高めるために厚みを増した銃身のこと。
【プルーフマーク|Proof Mark】
耐圧などの品質試験(プルーフテスト)に合格した証明となる刻印のこと。またその試験を行う機関をProof House(プルーフハウス)と呼ぶ。
【フルメタルジャケット|Full Metal Jacket】
底面以外を被甲(ひこう)した弾丸のこと。Full Metal Jacket Bullet(フルメタルジャケット弾)。
【ブレイクオープン|Break Open】
中折れ式(なかおれしき)こと。銃の中心部から折れオープンになった薬室へ、直接弾薬を装填及び排莢する方式。別称Break Action(ブレイクアクション)。
【プレスチェック|Press Check】
主に自動拳銃において、スライドを少しだけ引き薬室の弾薬の有無を目視により確認すること。
【ブレット|Bullet】
弾丸(だんがん)のこと。火薬が燃焼するガス圧によって飛翔させる鉛を主とした物体。弾頭(だんとう)と呼ぶこともある。
【ブレットトラップ|Bullet Trap】
射撃場において、発射された弾丸を安全に捕獲する構造や装置をいう。
【ブレットプルーフ|Bullet Proof】
防弾(ぼうだん)のこと。Bullet Proof Vest(ブレットプルーフベスト)、Bullet Proof Glass(ブレットプルーフガラス)など。
【フレーム|Frame】
銃の骨格となる外装部品。
【プロップアップ|Prop Up】
ショートリコイルの一つ。銃身の後部にある部品(ロッキングブロック)の上下動によって、スライドとの連結を解き薬室を開放する方式(プロップアップ式)。
【プロップガン|Prop Gun】
映画やドラマの撮影などで使用する模擬銃のこと。国や地域によっては実銃を調整して空包を撃つこともある。
【ブローニング|Browning】
アメリカの銃器設計者、John Browning(ジョンブローニング)氏が設立した銃器メーカー。
【ブローバック|Blowback】
オートマチックの銃で、燃焼ガスの圧力(ブロー)でボルト及びスライドを後退(バック)させ空薬莢を排出し、スプリングが伸びる力で前進して次弾を薬室に送り込む作動方式をいう。また、薬室の開放を遅らせる構造を含んだものを「ディレードブローバック」といい、含まない単純構造のものを「シンプルブローバック」と呼ぶ。
【プロペラント|Propellant】
弾丸を発射するための火薬のこと。Powder(パウダー)ともいう。
【プローン|Prone】
伏射(ふくしゃ)のこと。伏せた(寝た)状態での射撃姿勢をいう。
【フロントサイト|Front Sight】
照星(しょうせい)。前側の照準器のことで、後ろ側のリアサイト(照門)と合わせるように照準する。
【フロントストラップ|Front Strap】
グリップの前面部分を指す。
【関連書籍】
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