Indoor Shooting Range
今回の解説は、観光客向け実弾射撃場の屋内設備について。
レーン(Lane):各自が射撃を行うブースからバックストップまでの動線をいい、その距離は15ヤード(約14m)から25ヤード(約23m)が多く、長ければライフル対応で50ヤード(約46m)や100ヤード(約91m)を備える店舗もある。数は5レーンから25レーン程度。
ディバイダー(Divider):ブースの間仕切り。
ブース(Booth):射撃を行う、ディバイダーで区切られた幅1m前後のスペース。
ベンチ(Bench):ブースで装填作業などを行う台のことで、トレイ(Tray)とも呼ぶ。
ターゲット・リトリーバル・システム(Target Retrieval System):ハンガーに取り付けた的を送り戻しする電動装置。
写真:屋内射撃場の標準的なデザイン
ブラストシールド(Blast Shield):通常は隣のブースまでマズルブラストが及ばないようにディバイダーを前方へ延長するものだが、観光射撃場では射手自身を保護するためにブース内側の、構えた銃(もしくは銃口)より手前の位置に設置する事がある。
形は大きく分けて「左右」と「上下」があり、射撃においては左右が妨げなく良い。それもあまりに狭いと圧迫感があるが、そもそもレーンでは銃を左右に振らないため散弾銃のポンプアクションでも困ることはない。安全を犠牲にする訳にはいかないが、上下は動作や視野のストレスになる。
写真:観光射撃場のブラストシールド
テザー(Tether):射撃を行う際に非ぬ方へ向けられないよう、銃をディバイダーなどに繋いでおくワイヤーや鎖。左右をガイドに通してベンチまでの上下動を可能にしている場合もある。
取り付けは銃身やトリガーガードなど作動を妨げない位置に固定してあるが、鎖の長さや重さによっては射撃の負担となる。写真中央のワイヤーは軽量で負荷が小さく快適だが、右のスプリングは重く柔軟性も無いため発射毎に突っ張ってしまい、むしろ安全面に不安を覚える。
写真:観光射撃場のテザー(テザリング)
イヤーマフ(Ear Muff):銃声から耳を守るために着用するヘッドホン型の遮音用具で、シューティンググラスと共に屋内射撃場では基本のレンタル用品だ。ごく稀にシューティンググラスではなくフェイスガードと一体型のイヤーマフを扱う店舗もある。
一体型はプラスチックでもメッシュでも見るに問題はないが、少々前寄りに重い事と、ライフルや散弾銃などストックに頬付けする時には邪魔になってしまうのが難点だ。
写真:フェイスガード付きイヤーマフ
バックストップ(Backstop):ターゲットの向こう、弾丸を受け止める後端の壁のことで、受けた弾丸を捕獲する構造や装置をブレットトラップ(Bullet Trap)と呼ぶ。その代表的な2つを次の写真で説明する。
スチールファネル(Steel Funnel):ブレットトラップの一つ(写真左)。上下の傾斜を奥に向かって狭くすることで跳弾させ隙間へと送り込む。その先は円筒を横倒した様な形状になっており、入った弾丸は前回りを繰り返して減速し、下へと落ちる。
グラニュラーラバー(Granular Rubber):ブレットトラップの一つ(写真右)。山積みにしたゴム片で跳弾させずに捕える。
写真:代表的な2つのブレットトラップ
※この記事は、筆者が海外で利用する数十カ所の実弾射撃場の経験を基に書いており、主観も含まれます。
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