Handgun Shooting Stance
海外の実弾射撃場において、初心者に最も多くみられるのが次の図の左。直立姿勢で銃の反動を怖がり上半身を後ろへ反らした状態だ。これでは反動を受ける余裕を自ら捨てているようなもの。
足を肩幅かやや大きめに開き、両腕を前へ押し出して右のように自然な前傾になれば、それが拳銃射撃の基本姿勢といえる「アイソセレススタンス」だ。前傾の分だけ反動を受ける余裕ができフラつきも小さくなる。
背中を反らしても安全性は全く高まらないので、怖がらずに前へ出よう。
画像:基本姿勢のアイソセレススタンス(右)
片手で撃つ場合は次の図の左のように体を横へ向け、空いた手は腰に当てたりポケットにでも引っ掛ければ良い。これは実用よりも射撃競技でみられる立射姿勢に近い。
右は「ウィーバースタンス」で、足は前後に開き、利き腕を伸ばしてもう一方の腕は引き戻すように曲げる左右非対称の構え方だ。現代でこれを基に教えるインストラクターは少ないだろうが、アイソセレスでしっくりこない人は試す価値はある。
画像:左右非対称のウィーバースタンス(右)
射撃姿勢も銃の握り方と同じく射手と銃によって異なり一律の正解は無い。安全に上手く撃つことができればそれがベストとなる。
画像:Isosceles and Weaver Stance
Isosceles Stance(アイソセレススタンス)
拳銃射撃の立射姿勢で基本といえるもので、上から見た場合に二等辺三角形になるような左右対称の状態をいう。足を左右へ肩幅もしくはやや大きめに開き、両腕をそのまま前へ伸ばし構える。別称アソセレススタンス。
Weaver Stance(ウィーバースタンス)
1950年代にロサンゼルスのJack Weaver(ジャック・ウィーバー)保安官補佐が考案した拳銃射撃の立射姿勢の一つ。足を前後に肩幅もしくはやや大きめに開いて(右利きならば右足を後ろへ下げて)対象から身体を斜めに向けるように立ち、利き腕を伸ばし逆の腕は曲げる左右非対称の構え方。
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